【甲府】
GK桜井
DF杉山、池端、秋本、井上
MF田森、大西(→'73山崎)、山本
FW石原、羽地(→'84木村)、茂原
【東京】
GK塩田
DF徳永、藤山、茂庭、金沢(→'61リチェーリ)
MF今野、梶山(→'89浅利)、石川、鈴木規、馬場(→'41川口)
FWルーカス
得点者
【甲府】なし
【東京】'87ルーカス(PK)
急遽決まった初の小瀬観戦。いい雰囲気のスタジアムでした。
試合は前半甲府ペースに。東京が人についてもパスコースを確保する甲府のダイレクトのパス回し、ワンツー、サイドチェンジに振り回され、茂原らが何度か決定的なチャンスを迎えるも、塩田がファインセーブを見せたり、シュートが枠を捉えられず。フィニッシュに難があったとは言え、藤田が出場停止になったり、若手を起用するなど、甲府はベストメンバーではなかったように思うのですが、誰が出てもあのパス回しのクオリティが維持できるというのは驚き。決定力不足さえなければ降格するようなサッカーではないと思いました。
東京は石川の動きにキレがあり、その石川に馬場・ルーカスらが絡んだ時には時折チャンスは作ったものの、左サイドの鈴木規はやや精彩を欠いて存在感がなく、梶山が負傷明けの出場、馬場が前半の早い時間帯に怪我したためかボールが収まる機会や運動量が少なかったりで、ルーカスに掛かる負担が大きかったでしょうか。前線にボールが収まらない分どうしても守備に回る時間が多く、どうしても攻撃は単発。相手のバイタルエリアに入ってくる動き、くさびに入るボールを捕まえきれなかったりで苦しかったと思いますが、結果的にあの時間帯をよくしのぎました。
流れが変わるきっかけとなったのは馬場の負傷に伴う前半終了近くの川口投入。2トップ気味となってからは、その川口の豊富な運動量で前線から相手にプレッシャーが掛かり、また攻撃面でも積極的に裏を狙うようになったことで、徐々に一方的な展開ではなくなりました。また川口が左サイドからDF二人を相手に突破を図ってファウルを獲得したプレー辺りから、中盤が徐々にフィジカル勝負になって東京がボールキープする機会が多くなり、左サイドにリチェーリを投入したこともあって、両サイドからの攻めの機会も増えました。そして終盤にルーカスが巧みなドリブルでエリアに侵入してPKを獲得し得点。そのまま1-0で勝利を得ました。
展開としては甲府に決定力さえあれば苦しい試合になったのは間違いありません。特に前半守備で後手に回っていたのは事実で、この辺で試合の流れを変えるためにピッチレベルでどう修正するのかというのは今後の課題です。ただこの試合は川口の運動量・献身的な働きで結果的に流れを変えることができましたし、その流れが変わるまでピンチを招きつつも塩田を中心とする守備が水際でよく守ったことが勝因でした。こういう試合をもう少しものにできていれば、順位も上に行くことができたのでしょうが、甲府がこのサッカーをしていても降格ということを考えると、フットボールは本当に難しいとしみじみと痛感した最終節でした。