【東京】
GK塩田
DF徳永、今野、藤山、金沢
MF浅利、梶山(→'76福西)、川口(→'60馬場)、リチェーリ(→'65平山)
FWルーカス、赤嶺
【柏】
GK南
DF蔵川、小林、古賀、大谷
MF太田(→'70佐藤由)、アルセウ、山根、菅沼
FW李忠成(→'75ドゥンビア)、フランサ(→'89北嶋)
得点者
【柏】'52フランサ(PK)
【東京】なし
前節から6人を入れ替えて臨んだホームの試合。
ほとんど練習の期間がなかったという前提で見れば、よく戦えてたんじゃないかと感じました。今年の多くの試合で相手のボランチの基点となる動きに対して、自由にさせたことで守備で後手に回ったことを思えば、アルセウに対してFWの2人と梶山できちんとチェックに行っていましたし、あちこちで基点となる動きを取ったフランサに対しても誰かしらが当たりに行っていたことで、後ろの守備は随分楽になったと思います。
自陣に入った辺りでボールを奪えれば、攻撃の選択肢は随分増えます。きちんと前からチェックに行けば簡単に裏を取られるようなボールが入れられることも減るはずです。また東京は受けに回って跳ね返し続けることができるほど守備の強度があるわけでもなく、そこでボールを奪ってもそこから有効なカウンターが繰り出せるわけでもありません。最終ラインの持ち味は出足の速さですし、チームの守り方として前から制限して、それに連動して守備を構築していくのが、チームのリズムを作るための自然な流れではないかと思いました。
失点となったPKは仕方ないと思いましたし、20本シュートを打って入らない時もあるわけで。確かにこの時期にこの内容の試合を勝ち点に繋げられないのは厳しいとは思いますが、内容が悪くてもこれくらいのサッカーができるようにならないといけないですし、できるだけの力はあるはずです。そもそも最初からこういうサッカーを続けていれば、もう少し勝ち点を上積みすることができていたように思えてなりません。そのメンバー構成を考えた時、最初からこういう戦い方が選択しなかった(できなかった)ことに、今季の迷走の要因があったように思います。
原監督の招聘がそういうサッカーへの回帰を意図してのものでないとしたら、その時点で不幸なミスマッチでしかありません。ここ数年の東京を見ていて、ポゼッションサッカーを志向することはその持ち前のスピードやリズムを殺すことにしかなりませんし、それを実現するだけの技術や戦術眼の高さもありません。目指すならポゼッションでなく、今のサッカーをベースに効果的な動き出しでスペースを作り出すとか、ゴールをいかにこじ開けるかといった部分を追及していくべきでしょう。
それと以前から気になっていたのはアンタッチャブル的な福西の扱い。確かに磐田や日本代表で確固たる実績を築いてきた選手ですが、ポジション的に彼が求められるタスクをこなせなければ、周囲の負担は大きく、戦術としても機能させることが難しくなります。前提として最低限の守備的なタスクをこなすこと、やるべきことをはっきりさせてきちんと話して理解させることは難しいのでしょうか。やらないから仕方ない、できないから起用しない、今のチームにそんな余裕はないはずです。勝ち点を積み上げねばならない残り試合で、チームの一体感を高めていくためにも、きちんと向き合うべき重要な課題でしょう。