先日のU-21代表に出場したことで伊野波・梶山が強制休養、ベンチ入りせず。注目されたスタメンは最終ラインに徳永、復帰したジャーン、今野、藤山。ボランチに三浦と宮沢という無難な布陣になりました。この試合は中盤における三浦の動きがことのほか効いていて、相方の宮沢も動きは悪くありませんでした。中盤の守備が引き締まったところに、ジャーン、今野、藤山らが積極的に前に出て相手の基点を潰したことで、横浜の攻撃は単調な縦パスに終始するようになり、なかなかいい形を作らせませんでした。
そんな守備のリズムができていて、運もあった前半でしたが、そこからの攻撃で形は作るものの、奪った得点はルーカスのPKによる1点のみ。スタッツを見ると前半のシュートはあまり攻撃の形を作れなかった横浜が9本だったのに対し、東京は5本。東京は守備のリズムがいい時は、いい攻守の切り替えもできているんですが、リズムがあった前半のうちにフィニッシュまで持っていくことができず、それを点差に反映させることができなかったのが、今日の試合展開を混沌としたものにした要因だったと思います。
単調な攻撃で基点を潰されていた横浜でしたが、後半に入ってサイドに流れる狩野らが基点を作るようになると、徐々に左サイドのドゥトラや、ボランチの山瀬がボールに絡むようになり、ボール付近に人数を掛けながらボールを奪い切れない東京は、徐々に前半ほど中盤で効果的な守備ができなくなって、サイドを抜け出される場面も増えてきました。ここで後半18分、東京戦で相性のいい奥を投入してポゼッションを上げようと図った横浜に対し、東京は後半22分に石川に代えて規郎を投入。次の1点がどちらに入るのかが大きなターニングポイントになったわけです。
しかし規郎を左、戸田を右に置いた東京の攻めは、スペースのないサイドで詰まることが多くなって徐々に閉塞気味に。逆に横浜が後半30分に狩野に代えてマルケスを投入して3トップとしてくると、前線に人数を掛けてくる横浜に対し、徐々に受け身になってしまいました。直後の後半31分にドゥトラのクロスのこぼれ球を奥に詰められ同点に追いつかれると、39分に平山を投入するものの流れは変わらず、ロスタイムにCKから那須のヘッドは山なりのボールとなって東京ゴールへ。結局1-2と逆転され、この試合をものにすることができませんでした。
ジャーンが復帰し、今野を最終ラインに置いたこと、そして中盤の三浦・宮沢が頑張ったことで守備が安定し、東京らしい攻守の切り替えが見られた試合だったと思います。しかしそれをフィニッシュで終えたり、得点に繋げられないあたりは、数年前と全く変わっていないわけなんですね。今日の東京は今野を最終ラインに置いて守備を安定させた代償として、前へ出る力を失ってしまっていました。浦和戦は伊野波・梶山が戻ってくるわけですが、東京の良さを引き出すためにどう組み合わせるのか。そこが次の試合に向けての思案のしどころでしょう。