2008/05/11 (日)
東京0-1柏(J1第12節 味スタ)
【東京】SH16(枠内7) GK8 CK10 Keep51%
GK塩田
DF徳永、茂庭、藤山、金沢
MF浅利(→'65近藤)、梶山、今野、羽生(→'59大竹)
FW赤嶺(→'78平山)、カボレ
【柏】SH11(枠内6) GK13 CK9 Keep49%
GK菅野
DF藏川、古賀(→'88杉山)、小林、石川
MF大谷、鎌田、太田、アレックス(→'89阿部)、菅沼
FWポポ(→'89大津)
【得点】
柏:'74大谷
【警告】
柏:'77蔵川、'89石川
雨でバウンドしたボールが伸びるため、やや対応が難しい状況。前半、東京が自陣でたびたび対応を誤り、スピードに乗ったカウンターから柏にゴールを脅かされてしまう。一方相手GK菅野にキック力が足りないのか、あまり飛ばない菅野のキックをうまく拾って中盤でキープ、キープ力に優れた梶山がボールを散らして、赤嶺・カボレのポストプレーからチャンスをうかがい、特に梶山の積極的にゴールを狙う姿勢は目を引きましたが、ゴールには繋がらず。
修正が効いたのか、後半は梶山のミドルに始まり、柏陣内に押し込んだ東京攻勢の時間帯が続く。しかし大竹を投入し攻勢を強めながら決めきない時間が続くと、逆に後半は67分までシュートがなかった柏にCKが続き、74分にCKを弾いた塩田のクリアが短く、大谷に蹴りこまれて失点。その後平山を投入してさらに前線を厚くするものの、得点を奪えないまま0-1でホーム連敗となった。
梶山の復帰により中盤の基点ができたことで、前節よりもかなり中盤でボールが繋がるようになったのは確かです。ただインターセプトした金沢がそのまま攻めあがるなど、サイド攻撃がなかったわけではありませんが、中とサイドのボールの出し入れがあまり効果的ではありませんでした。そこに時間が掛かって柏に中を固められてしまい、攻めていた割には決定機まで至った場面は少なめ。こういう時に重要なセットプレーも今日は不発でした。
一方、柏の攻めはポポ・アレックスが効果的な展開を見せたものの、一度外から太田に抜け出された以外は、よく対応できていたと思います。しかしゴール前に入ってきたボールを見送って相手に抜け出されたり、中途半端なパスを自陣でカットされてのカウンターはやはり苦しい。失点自体は塩田の中途半端なクリアが痛かったですが、そのCKが続いた場面も自陣でのパスミスから。雨の日で対応が難しかった面もあったとは思いますが、だからこそしっかりとしたプレーが必要です。
ホームで連敗したことは痛かったですが、ここで怖いのはこのままずるずるいってしまうこと。全体的に見れば悪いリズムの時間帯は少なくなかったわけですし、自陣でのミス、中-外の効果的なボールの出し入れ、セットプレーの活用など、修正すべき点を修正して、気持ちを切り替えるべき。連戦の中で選手が続けて戻ってきたことで、多少リズムが変わったこともあったでしょうし、一週間の中でその辺もうまく融合させてリーグ中断前最後の磐田戦に望んで欲しいところです。
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2008/05/09 (金)
柏戦のポイント
東京は6勝2分3敗の4位。名古屋戦は累積警告で出場停止だった梶山が今節復帰するものの、アグレッシブな運動量が目立った左SB長友は右腕靭帯損傷により欠場が濃厚。また栗澤も体調不良によりメンバー入りから外れるようです。前節ボランチに入った金沢が左SBに入り、アンカーには浅利が入ることになりそうですね。予想スタメンはこんな感じでしょうか。
GK塩田
DF徳永、藤山、茂庭、金沢
MF浅利、今野、梶山、羽生
FW赤嶺、カボレ
徳永・金沢の両SBは中盤と連携してキーマンの柏の両サイドをしっかりと抑えたいところですね。
対する柏はここまで5勝1分5敗の7位。キャンプ時から負傷者が続出したり、所属選手の逮捕があったりでチームとしてもなかなか波に乗れなかったようですが、最近二試合は千葉・神戸相手に連勝。李忠成が出場停止中で、フランサの復帰にはもう少し時間が掛かるようですが、徐々にメンバーも固まり、持ち前のアグレッシブさを取り戻しつつあるようです。予想スタメンはこんな感じでしょうか。
GK菅野
DF蔵川、古賀、小林、石川
MF鎌田、大谷、太田、アレックス、菅沼
FWポポ
柏の特徴といえば4バックと高い位置からのプレッシング。1トップに入るポポとトップ下のアレックス、両サイドの太田・菅沼が高い位置からプレッシャーを掛け、中盤でサイドに追い込んでボールを奪い、ショートカウンターを狙ってきます。1トップのポポは運動量が豊富でプレーエリアが非常に広いですし、アグレッシブに仕掛けてくる右サイドの太田、中に入ってストライカー的な役割を担う左サイドの菅沼を擁する両サイドからの仕掛けも脅威です。また2試合4得点のうち3得点がセットプレーから。ポポ・アレックスのFKの精度には気をつけたいところ。
柏の攻撃のベースとなるのは高い位置からの守備。自陣でボールを失うようなことは避けたいですし、ボールを奪われたらリトリートしつつ基点となる前線のポポと両サイドを押さえ、相手の攻撃スピードを削ぐことが重要です。攻撃陣は速攻によって活きてくる選手が多く、逆に攻撃に変化・厚みをもたらせる存在は限られます。攻めを遅らせつつスペースをしっかりと埋めること、大谷ら中盤のミドルをしっかりケアしつつ、安易にセットプレーを与えないよう注意することで、攻撃陣に高さのない柏の選択肢はある程度制限できるのではないでしょうか。
柏を相手に攻めで有効な形を作るには、まず柏の前線~中盤のプレスに引っかからないことです。柏はボールを奪うエリアに人数を掛ける分、どこかに必ずスペースはできますし、そういったスペースを意識して使っていくことができれば、相手の先んずることも可能でしょう。またGKが菅野に代わって日が浅い分、最終ラインとの連携構築が十分でない部分も若干見受けられます。コンパクトな最終ラインの裏を狙っていくこともありなのかもしれません。天候的な影響がどう転ぶか、何が起こるかもわかりませんし、早めに点を取ってリードした状態で試合を進めたいところですね。
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2008/05/08 (木)
梶山の存在感
名古屋戦は梶山が警告の累積で出場停止。試合に負けたのは名古屋の出来が素晴らしかったからであって、梶山がいなかったからではなかったと思います。ただ梶山不在の試合を観ると、梶山の存在感を改めて感じるようになったのも事実。確かに昨年までのように高い位置で目立つ仕事をする機会は減り、これまでのプレーと比較して地味で物足りないと感じている人もいるかもしれません。しかし中盤の怪我人が続出する中で東京が今の順位をキープしたことを考える時、それは梶山の存在抜きには語れなかったでしょう。
思えば04年に今野が加入し梶山とボランチでコンビを組むようになって以来、彼らのコンビに対する期待は決して小さくなかったと思います。振り返れば当時不安定なプレーも少なくなかった梶山のスケールの大きさに賭け、我慢して起用し続けた原監督の功績はここで今更語るまでもありません。しかし彼らをボランチでとして組ませ、のびのびとプレーさせたことが彼らの成長に繋がった反面、それによって東京の攻守のバランスが大きく変わったことは、東京のもうひとつのターニングポイントだったように思います。
原監督に攻撃意識を植え付けられ、ボールを奪ってそのまま前に出るようになった今野、するすると上がって意外性のあるプレーやミドルを見せた梶山の二人は、攻撃の貴重なアクセントになりました。しかし一方で両SBも積極的に上がる前がかりになりがちなチーム事情を考えた時、両ボランチがたびたびバイタルエリアをがら空きにした影響は大きく、CBに過重な負担が掛かり、守備が不安定になっていった要因の一つであったことは否めません。梶山と今野のコンビに期待はあるものの、同時にどう守備を安定させるのかという点はここ数年ずっと解消できなかった課題でした。
今の今野はアンカーではありませんし、頑固な今野が理由もなくそのプレースタイルを大きく変えるとは思えません。城福監督が就任するにあたって、一番注目したのはボランチの組み合わせでした。ボランチを三枚とする形、浅利をアンカーにして今野・梶山を並べる布陣もありましたが、個人的に可能性を感じているのは、少しずつ試されているアンカーとして起用される梶山です。中盤の駒を活かすという意味でも重要な意味を持つ試みですし、最終ラインからボールを引き出せて、キープ力・展開力もあり、守備意識も出てきた梶山をアンカーに置くことで、チームのリズムを作っていけるのは大きいのではないでしょうか。
ただその存在感を考えた時、当然のことながら彼が不在時にチームとしてどう戦っていくのかは、今季の大きなポイントになります。梶山が五輪代表に選出されれば、確実にリーグ戦の何試合かは欠場になるわけで、ブルーノや金沢、あるいは浅利・池上などの候補はいるものの、彼らには彼らの特徴があるわけで、梶山と同じ役割を求めてもおそらくうまくいかない気がします。誰か一人ではなく、ピッチに立つひとりひとり、チーム全体で一体感を持って、全員でカバーすることが必要です。もちろんそれは梶山が不在の時に限った話ではないわけですが。
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2008/05/06 (火)
東京0-1名古屋(J1第11節 味スタ)
【東京】SH13(枠内4) GK11 CK4 Keep55% FK26
GK塩田
DF徳永、佐原、藤山、長友
MF今野、金沢、栗澤(→'76石川)、羽生(→'46大竹)
FW赤嶺(→'60近藤)、カボレ
【名古屋】SH9(枠内3) GK12 CK4 Keep45% FK10
GK楢崎
DFバヤリッツァ、吉田、増川、阿部
MFマギヌン(→'85竹内)、中村、吉村(→'88山口)、小川
FW杉本(→'69米山)、ヨンセン
【得点】
名古屋:'17杉本
【警告】
名古屋:'23杉本、'79楢崎、'87バヤリッツァ
梶山の出場停止で金沢をボランチに起用、羽生・石川が戦列に復帰。一方の名古屋は杉本を起用し、ヨンセンの1トップ気味の布陣。連敗中でこれ以上負けられないという思いがあったのか、中村を中心に中盤で厳しく守備に来る名古屋。それに対し中盤の構成が変わった東京は中盤で思うようにパスが繋がらず、散発的な攻撃に終始。長友が負傷でピッチを離れた時間帯が思ったよりも長く、チームとして攻守に中途半端な時間帯が続いた17分に裏に抜け出された杉本に決められて失点。
後半から大竹を投入するも、依然として厳しい名古屋の中盤の守備に苦戦は変わらず。60分に前線に近藤を投入を投入すると、名古屋は米山を中盤に入れててこ入れ。さらに76分に石川を投入して攻めるものの決定的な形を作れない東京は、79分に裏に抜け出したカボレがPKを獲得も、近藤がこのPKを失敗。さらに竹内・山口を入れて守備を固める名古屋相手に、ボールをキープされて逆にカウンターからピンチも招く苦しい展開。粘り強く守る名古屋に対し、最後近藤が決定的なチャンスを作るも楢崎にしのがれ、そのまま敗戦となった。
コンパクトなラインを維持し、中盤を厚くしてハードワークを仕掛けてきた名古屋に対して、東京は中盤でボールを引き出す動きが少ないために繋ぎに苦しみ、前線に楔として入れたセカンドボールもなかなか拾えませんでした。名古屋のこれ以上負けられないという気迫も感じられましたが、連戦続きでボールの収まる梶山が不在の時に、戦列を離れていた羽生や石川らを復帰させねばならなかったのは、ちょっとタイミングが悪かったかもしれませんね。相手のプレスで中盤が少しバタバタしていても、落ち着きどころがあれば中盤の繋ぎも多少は違ったのではないでしょうか。
戦列を離れていた羽生や石川・近藤らは、復帰していないエメルソンを含め焦らず徐々にチーム戦術に組み込んでいけばいいでしょう。彼らが再びチームに馴染んでくれば、その+αは小さくありません。とはいえ梶山が不在時の対応、中盤で厳しく当たってくる相手への対策はこの試合に限った話ではなく、チームとして真剣に考えるべき課題です。名古屋のように高さ・強さのある最終ライン相手だと縦へのボールもなかなか難しい。後半から起用された大竹もスペースがない状態ではやはり苦戦した印象。この試合は名古屋が良かったと思いますが、このままだと今後もちょっと苦労しそうです。
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2008/05/05 (月)
名古屋戦のポイント
東京の方は梶山が警告の累積で出場停止。ただ前節復帰した近藤に続いて羽生、石川が復帰しそうです。連戦が続く状況で彼らの復帰は大きいですね。チームの今の状況からすれば危機感はあるでしょうし、これまで試合に出ることが出来なかった分、やってやろうという気持ちも当然あるはず。そういう部分をチームとしてもうまく活かしてプラスαの要素としていきたいところ。予想スタメンとしてはこんな感じです。
GK塩田
DF徳永、佐原、藤山、長友
MF今野、金沢、栗澤、羽生
FW赤嶺、カボレ
石川がベンチスタートが濃厚のようですが、大竹・近藤らと共に流れを変える存在として期待したいですね。
対する名古屋は6勝のあと3連敗。G大阪戦は観ましたが、敗れたとはいえチームの状態としてはさほど悪くないと感じました。ただ淡々としているというか、連勝していた一時期ほどの勢いはなかったような気がします。今節を迎えるにあたって、FW玉田が前節G大阪戦で喫した負傷で出場が微妙とか。連戦を考えると無理をさせないでしょうし、その辺で少しリズムも変わってくるかもしれませんね。予想スタメンはこんな感じでしょうか。
GK楢崎
DF竹内、バヤリッツァ、吉田、阿部
MF小川、中村、吉村、マギヌン
FWヨンセン、杉本(深井)
システムとしてはフラットな2ラインをベースとした4-4-2ですね。守備的な吉村と組む中村がゲームをコントロールする役割を担い、引いてくるヨンセンらのポストプレーを絡めながら、両サイドのマギヌン・小川に配給し、そこから両SBを絡めたサイドアタックを仕掛け、そのクロスからヨンセンの高さを狙ってきます。マギヌンとポジションチェンジをした時の小川は決定的な仕事をすることも多いですし、スピードに乗った時の杉本の仕事には超注意です。
攻撃面では中村をきちんと捕まえてプレーに制限を掛けていくことです。その上でマギヌン・小川の両サイド、ヨンセンらのFW陣のポストプレーといった選択肢を確実に抑えて潰していけば、相手の攻め手は確実に減ります。マギヌンや小川といったくせのある二列目にいい形でボールが入るとFWやSBが絡んで受身の守りにならざるをえません。ヨンセンの高さ・巧さや、杉本のスピードは要注意ですが、そこに至るまでの過程でチームとして対処できるかがポイントといえそうです。
名古屋の守りという面で見ると、安定感のある楢崎を中心に高さのあるバヤリッツァ・吉田の両CBが中を固めるオーソドックスな守備をしてきます。ただフラットな2ラインを敷く分、ゾーンディフェンスの間でボールを受けられると対応が微妙な部分は出てきます。サイドからのクロスを入れるだけでは高さのある相手の思うツボ。むしろ中で仕掛けてCBを引っ張り出し、スペースを突いて行くような動きで崩したいですね。これまでの失点を見るとショートコーナーなども有効といえそうです。
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2008/05/04 (日)
大宮0-3東京(J1第12節 NACK5スタジアム)
【大宮】SH18(枠内5) GK7 CK8 KEEP59%
GK江角
DF村山、レアンドロ、冨田、波戸
MF小林慶、片岡、小林大(→'66土岐田)、金澤(→'60森田)
FWペドロ・ジュニオール(→'46藤本)、デニス・マルケス
【東京】SH10(枠内6) GK18 CK5 KEEP41%
GK塩田
DF徳永、茂庭、藤山、長友
MF浅利、梶山、今野、栗澤(→'58大竹)
FW赤嶺(→'75近藤)、カボレ(→'60平山)
【得点】
東京:'15梶山、'32カボレ、'74長友
【警告】
大宮:'7片岡、'66小林大
東京:'46栗澤、'83梶山
序盤、コンパクトなラインを維持して中盤で厳しい守備を見せる大宮に対し中盤でやや劣勢となり、サイドから崩されるものの、中央をしっかりと固めてこの時間帯をしのぐ。攻撃面ではFWと中盤以下を繋ぐ栗澤がサイドに流れがちで、中盤で繋ぐよりは前線にボールがダイレクトに入るプレーが増え、15分には藤山のフィードに抜け出した梶山が、32分には塩田のゴールキックに抜け出したカボレが決め、2点のリード。大宮はサイドから崩し2トップにボールを入れるも、足元のボールが多く、そこからの展開は行き詰まりがち。
後半大宮は藤本を投入してFWに起用。精力的に動くも今度は逆に前線の枚数が不足気味。森田・土岐田を続けて投入するもシュートはなかなか枠を捉えられず。2点リードもあってか東京も比較的早い時間帯から大竹・平山を投入。攻勢に出ている大宮の中盤が、東京のカウンターに戻れなくなったためにチャンスが何度も生まれるものの、平山がシュートを打てず。74分にはカウンターから平山が仕掛けたこぼれ球を長友が決めて3点目。近藤が開幕以来の出場を果たしてゴールを脅かすなど、東京はリードを保ったまま勝点3を得た。
大宮の試合を見て中盤の守備を見ると、中盤だけでなくFWとSBがボールを引き出す動きをして、ワンタッチで繋いでいかないと厳しいと感じていましたが、中盤の構成力という点ではややイマイチ。栗澤にはもう少しアグレッシブにボールを引き出してチャレンジして欲しい。大宮がボール保持する時間が長かったものの2トップが足元に欲しがり、中盤である程度制限が効いていただけに最終ラインとしては対応しやすかったのでは。アーリークロスに点で合わせるような形がなかったのは助かりました。デニス・マルケスはパワフルだったものの、スペースがなく自分のリズムでできなかった印象です。
大宮がボールを保持する時間が長かった前半でしたが、大宮は全体的なコンパクトなラインを維持する中でも、SBが比較的高めの位置取りをするためにCBのカバーするエリアは広く、GKのポジショニングもラインの高さの割には低め。CBの間隔があれだけ広いと、CBの一人が相手に裏を取られた場合にもう一方のCBのカバーが困難なだけでなく、2FW-2CBという状況では二列目以降の飛び出しへの対処も難しい。コンパクトなラインを維持するならGKにスイーパー的な役割も求められるわけですが、その辺のリスクマネジメントという点で大宮は徹底が足りなかったかもしれませんね。
早い時間の投入は城福監督の温情も感じられた平山ですが。。。何と言うか見ていて溜息が出てしまいました。FWとしてはやはりゴールを決めることが最優先。必ずしも対面するCBをドリブルでキレイに抜く必要なんてないし、そもそもシュートを打たないFWは相手にしてみれば怖くない。簡単に負けない高さはあるんだし、もっとシンプルにプレーしてもいいんじゃないかと。後から出てきた近藤の強引さ、思い切りの良い印象が強い分、余計に難しく考え過ぎなのかなという感が否めませんでした。
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2008/05/02 (金)
大宮戦のポイント
東京は前節大分戦に1-0で勝利。5勝2分2敗で4位につけています。ここまでやや組み合わせに恵まれた感もありますが、逆に言えば去年ならここまで勝点を積み重ねることもなかったと思います。近藤に続いて石川も近日中に復帰するようですし、羽生・エメルソンの復帰も近いはず。ここまで苦しい戦いを強いられましたが、復帰したメンバーをうまく組み合わせて上位に挑みたいですね。予想スタメンはこんな感じです。
GK塩田
DF徳永、茂庭、藤山、長友
MF梶山、浅利、今野、栗澤
FW赤嶺、カボレ
藤山・浅利あたりが今回は起用されそうです。
一方の大宮はここまで4勝3分2敗の6位。特にここ最近3試合は浦和・鹿島・G大阪を相手に1勝2分の負け無し。スタメンを見ると去年から大きくメンバーが変わったわけではなさそうですが、以前よりも繋ぐ意識が高まっているのは間違いありませんし、樋口新監督の下で成長しているようですね。選手層が厚いわけではなさそうですが、警告累積や負傷、代表召集などによる選手に離脱が少ないことも、充実した準備ができた要因のひとつでしょうか。予想スタメンはこんな感じです。
GK江角
DF村山、レアンドロ、冨田、波戸
MF小林慶、斉藤(片山)、小林大、金澤
FW吉原、デニス・マルケス
チームのベースとしては昔ながらの4-4-2。昨年までと違うと感じるのはSBの位置取りです。サイドからの崩しを意識してのことなのかもしれませんが、中盤でボールを持った時にはっ積極的にボランチや二列目の小林大・金澤、引いて基点となるデニス・マルケスに絡んで繋ぎに参加してきます。また中盤の繋ぎで中心となるのは小林慶。強い身体を活かして前線の基点となるデニス・マルケスと共に大宮の中盤の構成力を支えるキーマンといえそうです。
小林慶を中心に中盤でボールを繋いで、二列目とSBの連携でサイドを崩す形が基本的なパターンですが、そのサイドにフタをされると、デニス・マルケスに入れる楔からの展開、吉原の裏を狙う動きが多くなります。特に小林慶、デニス・マルケスの二人には楽にボールを持たせないことが肝要。お互い裏を狙う動きに対してコンパクトなラインをどこまで維持できるかもポイントになるでしょう。また途中投入で左サイドに流れる動きの多いペドロ・ジュニオールの動きにも注意が必要です。
大宮は中盤の守備が随分厳しい印象。前線からよく守備に走りますし、中盤でボールの動きが止まると囲まれてキープが難しくなります。ただ前線・中盤と最終ラインの動きの連動という点ではややバラツキがあり、バイタルエリアやサイドの裏によくスペースが生まれます。中盤を飛ばして裏を狙うのも悪い選択ではありませんし、特に右SB村山の裏は狙いたいポイント。攻撃参加を抑える意味でも積極的に突いて、守備の要レアンドロをサイドに引っ張り出したいですね。こちらに優位な状態を作り出しての1対1なら、付け入る隙は十分にあるはず。セットプレーにもチャンスを見出したいですね。
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2008/04/29 (火)
東京1-0大分(J1第9節 味スタ)
【東京】SH14(枠内7) GK11 CK4 KEEP51%
GK塩田
DF徳永、茂庭、佐原、長友
MF梶山、今野、金沢(→'72浅利)、栗澤(→'59大竹)
FW赤嶺、カボレ(→'89川口)
【大分】SH10(枠内1) GK9 CK3 KEEP49%
GK西川
DF深谷、森重、上本(→'83市原)
MFホベルト、エジミウソン(→'70小林)、藤田、鈴木、根本(→'57前田)
FW金崎、松橋
【得点】
東京:'14赤嶺
【警告・退場】
大分:'31・'86森重(退場)、'56上本、'70ホベルト、'77・'89前田(退場)
大分は高松・ウェズレイが欠場で前節と同じ3-5-2。対する東京は茂庭・金沢・栗澤を起用し、試合中は栗澤と金沢がサイドのスペースを埋めるフラットな4-4-2気味の布陣になっていたような印象がありました。大分は二枚のフラットなラインと前の2枚で守備を構築する東京の守りを崩すアイデアに欠け、加速力のある松橋に裏を狙わせる程度。東京は激しい守備を見せる大分に対し、布陣の利点を活かしてサイドで数的優位を作り、サイドの裏を狙ってそこからチャンスをうかがう形。14分にはCKから佐原の落としを赤嶺が決めて先制。
大分が前半からハードワークしていた反動で、後半徐々にペースダウンしていくと、プレーが粗くなったり反則で止めることが多くなって、試合が大味な展開に。そんな中で中盤にスペースができた結果、前を向いてボールを持てるようになったカボレは、積極的にドリブルでスペースを突いてたびたび大分ゴールを脅かし、苦しい大分はファウルで何とか阻止。サイドからの崩しにも苦しんだ大分は森重・前田が退場、追加点は奪えなかったものの1-0で勝ち点3を得ました。
実質的に1トップ2シャドーの布陣になりそうなメンツの大分に対し、2シャドーと3ボランチ、相手のサイドとSBの辺りの対面関係がうまくはまるのかが気になりましたが、ある程度サイドのケアを意識した布陣でスタートしたようですね。前線は裏に抜ける速さがある松橋がいたものの、個で局面を打開できる選手ではありませんし、やはりボランチを2トップで見て両サイドの選手をしっかり抑えたことで、大分は最終ラインでボールを回しても、攻め手がなく単発的な攻めに終始していました。
東京の方も栗澤がサイドにいる時間が長かったことで、攻撃はカボレ・赤嶺の2トップに直接くさびを入れてそこから展開するか、サイドでの数的優位を活かして崩す形が多くなりました。運動量豊富な大分のボランチコンビが厳しい守りをしてきた分、バイタルエリアをうまく崩すような攻めは多くありませんでしたが、栗澤がこの試合に危機感を持ってプレーしていたのは十分に感じられました。久しぶりに最終ラインに入った茂庭も頑張っていたと思います。
またカボレは前を向いてスペースがある状態だと、そこからのドリブルが脅威となりました。うまく周囲もフォローしてもっといい形を作り出したいですね。大分の攻撃に脅威が感じられなかった分、2点目を奪えていればもう少し楽になったはず。栗澤の惜しいFKや、長友のクロスに赤嶺が合わせた場面などいくつか決定的な場面はものにしておきたかったところ。とはいえこういう微妙な試合だからこそ、それなりにまとめて勝点3に繋げたのはやっぱり大きいと思いました。
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2008/04/28 (月)
大分戦のポイント
前節の清水戦の敗戦は残念でしたが、連戦だからこそ気持ちの切り替えが大事。特にホームの試合だからこそ、次にしっかり勝って持ち直すことが大切です。中盤の負傷者続出の状態が続いているのは気がかりな点ではありますが、今いる選手をどう組み合わせてこの時期を乗り切って行くかは、シーズンを通しても重要な位置付けになりそうな気がします。
東京はここまで4勝2分2敗の4位。とはいえ下との勝ち点も詰まっており、今節対戦の9位大分とも試合の結果次第では順位が入れ替わります。ここが踏ん張りどころですし、連敗しないように一戦一戦大切に戦って欲しいところです。メンバーでは最終ラインに茂庭、中盤に金沢、栗澤が起用されるとか。特に茂庭には奮闘を期待したいところですし、栗澤もここで存在をアピールして欲しいところ。予想スタメンはこんな感じです。
GK塩田
DF徳永、佐原、茂庭、長友
MF梶山、今野、金沢、栗澤
FW赤嶺、カボレ
ベンチ入りが予想される大竹・森村らには流れを変える役割を期待したいところですね。
対する大分はここまで3勝2分3敗の9位。前線の高松、ウェズレイ、高橋などが負傷で離脱しています。ウェズレイは復帰間近のようですが、今節のメンバー入りは見送られたようです。前節は松橋の1トップ、金崎・根本の2シャドーで横浜を1-0で破りましたが1試合を通じてのシュートは2本。お世辞にも攻撃が機能していたとは言い難く、今節は前線を2枚にした3-5-2で臨む可能性が高そうです。予想スタメンはこんな感じです。
GK西川
DF深谷、森重、上本
MFホベルト、エジミウソン、藤田、鈴木、金崎
FW松橋、前田(市原)
3バックに外国籍2枚のボランチ、右に守備力のある藤田、左に攻撃力のある鈴木、トップ下に局面を打開できるアタッカー金崎。2トップは兄同様にスピードのある松橋、独特のリズムでドリブルを刻む左利きのアタッカー前田が濃厚。全体的に守備意識が高く、激しい守備からカウンターを狙ってきます。攻守のキーマンとなるのはボランチの2人。また積極的に仕掛けて精度の高いクロスを入れてくる鈴木、FWやサイドと連携しつつゴールを積極的に狙ってくる金崎は要注意でしょう。
まずはボランチの2人と周囲の連携を制限すること。松橋・前田は上背がなく、ポストプレーを得意とするタイプではありません。彼らは前線でいかにいい形でボールを受けるかがポイントなだけに、むしろ左サイド鈴木、トップ下の金崎をどう押さえるのかが重要です。ボランチの3枚がSBと連携しつつ、うまく前線の基点を潰して攻撃の芽を摘み、攻撃の時間を作っていきたいところ。また鈴木の精度の高いキックから森重らの高さを活かしたセットプレーには要注意です。セットプレー対策はきちんとやっておきたいですね。
大分の中盤にハードワークが出来るだけの運動量があるのは厄介です。とはいえ東京の布陣と対した時、3-5-2はサイドが一枚な分、ボランチとSBがその対応を曖昧にしなければその動きは随分と制限されます。押し込めば相手の攻撃の選択肢も随分減るはずです。まずはサイドを押さえて中盤で優位に立ち、サイドの裏を脅かしつつ、攻撃の時間を増やすことでしょう。大竹という切り札がある限り、ボールを動かしてチャンスをうかがうことは無駄ではありません。連戦だけにセットプレーも活用して効率良く点を奪いたいですね。
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2008/04/26 (土)
清水1-0東京(J1第8節 TV観戦)
【清水】SH8(枠内4) GK12 CK9 KEEP49%
GK西部
DF市川、青山(→'89岩下)、高木和、児玉
MF伊東、本田、藤本、フェルナンジーニョ(→'79岡崎)
FW原、西澤(→'70矢島)
【東京】SH7(枠内4) GK10 CK9 KEEP51%
GK塩田
DF徳永、藤山、佐原、長友
MF浅利(→'62森村)、梶山、今野、大竹(→'77平山)
FW赤嶺、カボレ
【得点】
清水:'44青山
【警告】
清水:'79藤本
東京:'29梶山、'37徳永
羽生・エメルソン・石川と中盤に負傷者の多い東京は、ここ数試合先発だった栗澤でなく大竹が先発。しかし雨天の試合でスリッピーなピッチが災いしたか、中盤でボールを失う場面が多く、中盤の構成力の高さとフェルナンジーニョの個人技で優位に立った清水の攻めに苦しむことになりました。清水は中盤で優位に立ちながらゴール前での怖さに欠けていたため、東京もその攻めをよくしのいでいましたが、前半ロスタイムに9本目のCKから青山に決められ失点。苦しい展開をよく耐えていただけに、前半は0-0で終えたかったですね。
ハーフタイムの修正が効いたのか、清水のサイドからの崩しに対応したことで今度は清水の攻めが停滞。東京が梶山を基点にサイドへの展開でチャンスを作り、清水を押し込む時間が続くも、清水の粘り強い守備を前になかなかシュートで終るような場面まで持っていけず。浅利を削って森村を入れた東京に対して、清水は西澤・フェルナンジーニョと怖さのある前線の選手を次々に下げたことで前線に基点を作れなくなり、東京が次々とCKを得るも得点は奪えないままタイムアップ。0-1で敗れて勝ち点を得ることはできませんでした。
大竹先発により、前線の布陣ははっきりとは分かりませんでしたが、前半は相手の市川・児玉の両SBに対してどう対応するのかが随分曖昧な印象でした。清水の両サイドにあたる伊東・藤本が中盤で絞り気味のポジショニングを取り、FWのくさびやフェルナンジーニョのフォローに動いていました。中盤でボールの繋がらない東京はそれに3ボランチが対応しようとすると、どうしてもサイドが空きます。そこを相手のSBに突かれたわけなんですが、フリーでボールを持たれる選手が出てきてしまうと中盤の守りで後手になるのは当然の話です。
前半、中盤でなかなかボールを繋げないことで中盤以下が下がらざるをえなくなり、前線と分断されて結果的に単発な攻撃になったのは、雨の影響も多少あったのかもしれません。ただ最近の試合である程度前半は抑えながら、それなりに試合を作れていたのは、相手の長所を消すような対応がチームとしてしっかりできていたからだったように思います。しかしこの試合はそういうチームとしてどう守るのか、劣勢の状況を修正してその方向性が定まるのに時間が掛かったことで、それが苦戦した要因のひとつとなったのではないでしょうか。
またこの試合で先発した大竹は局面局面で光るプレーもあったものの、効果的に絡む時間帯は少なかった印象です。結果を残したからこその先発起用だったのでしょうが、チーム戦術の消化はこれからでしょうし、負傷者続出の中で流れを引き寄せる選手の不在が、1点を追うゲームで結果的に響きました。大竹がいいものを持っているのは間違いありませんが、チーム事情や五輪代表召集、コンディション、連戦が続く日程などを考慮して、ここはバランスの取れる栗澤スタートという無難な選択肢を取っても良かったかな、とは感じました。
勝ち点を得られなかったのは残念ですが、この時期のように試合が続く状況では、敗戦を引きずらないよう修正すべき点を修正し、気持ちを切り替えて連敗しないことが大切ですね。次はホームですし大分戦に期待したいところです。
|コメント (0) | トラックバック (0) | 投稿者 yosiyui_h : 22:52 |